第1部 添加剤起因を中心としたブリードアウトのメカニズムとその対策
<趣旨>
プラスチックのブリードアウトは古くから問題となっているにも係らず、いまだに解決されていない。そのためには第一のにはプラスチックの分子構造とモルフォロジーの把握が重要である。第二にはブリードアウトのメカニズムの把握及び添加剤の溶解性と拡散について述べてる。第三にはブリードアウトの防止対策について述べる。
1.プラスチックの分子構造とモルフォロジ
1.1 プラスチックの分子構造
1.2 プラスチックのモルフォロジ
2.プラスチック添加剤の改良目的と添加剤の種類
3.添加剤のブリードアウトの原因
4.ブリードアウトの理論及び測定法
4.1 プラスチック中での添加剤の溶解性の理論
4.2 フィックスの拡散法則
4.3 プラスチックフィルムやシートから拡散係数の求め方
4.4 プラスチック中の添加剤の分布と添加剤の分散相溶状態の評価
5.添加剤の溶解度と拡散係数
5.1 添加剤のプラスチックの違いよる影響
5.2 添加剤の分子の大きさ及び長さによる影響
5.3 プラスチックの結晶度による影響
6.ブリードアウトの防止対策
6.1 ブリードアウトの防止法
6.1.1 高濃度の添加剤を配合する場合
6.1.2 添加剤以外の組成物起因のブリードアウト対策
6.1.3 樹脂の結晶構造制御によるブリードアウトの抑制
6.1.4 相容化技術の応用
□質疑応答・名刺交換□
第2部 高分子材料設計とブリード・ブルーム現象の制御
<趣旨>
高分子材料の設計や選定の際に、夫々の材料の特性や機能の発現とは別に、成形製品表面の概観を損ねたり、成形装置の汚染や操作性低下を引き起こす危険性のあるブリード・ブルーム現象の制御が必要となる場合が少なくない。一方、これらの現象を適正に制御することにより、高分子製品に種々の機能を与えることも可能である。
本講では、これら現象の機構と制御技術につき、実例を引きながら解説する。
1.高分子材料の構造分布とブリード・ブルーム現象
1.1 ブリード・ブルーム現象の考え方
1.2 ブリード現象と拡散、溶解度
1.3 ブリード成分の同定と解析
1.4 一般的なブリード抑止方法
2.樹脂ゴム材料におけるブリード現象の制御
2.1 ポリエチレン系材料の設計
2.2 ポリプロピレン系材料の設計
2.3 樹脂材料の添加剤とポリマー構造
2.4 加硫ゴムの配合とブルーム現象
3.ブリード現象の制御と活用
3.1 ブリード制御による機能設計
3.2 ブリード制御による商品設計
4.新規な樹脂材料におけるブリード制御
4.1 ポリマーアロイ・モルフォロジー設計の応用
4.2 相溶性制御と樹脂材料設計
□質疑応答・名刺交換□
第3部 高分子材料中のブリード物の同定・状態分析
<趣旨>
工業的に用いられる高分子材料の多くには、酸化防止剤や紫外線吸収剤などの添加剤が含まれており、これらのブリードアウトが外観異常や接着不良などの原因となる場合がある。本講ではポリマーに含まれる添加剤の同定法やその表面への分布状態の分析法について解説する。
1.高分子材料からのブリードアウト成分の分析
1.1 容器表面から回収した微量有機物の分析
1.2 LC/MS/MSを用いた微量溶出物の定量
2.表面分析手法によるブリードアウト成分の同定
2.1 適用できる表面分析手法について
2.2 TOF-SIMSによる同定と分布観察
2.3 FT-IRによる同定
3.ブリードアウト成分の深さ方向分析
3.1 精密斜め切削法を用いた有機物の深さ方向分析
3.2 自動車塗膜の表面および深さ方向の分析
□質疑応答・名刺交換□ |